東京都かかりつけ医認知症研修 | 北池袋こころのクリニック  
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東京都かかりつけ医認知症研修

北池袋こころのクリニックの春日です。1月18日(土)に開催された第3回かかりつけ医認知症研修に出席しました。

前半は「認知症患者に合併する身体疾患・精神疾患への対応について」の講演、後半はグループワーク形式での検討会という内容でした。

講演では、1.かかりつけ医がよくみる認知症と身体・精神疾患、2.後期高齢者の身体的特徴と薬剤選択・減薬、3.NBMによる意思決定支援を取り入れた疾患の治療について、かかりつけ医として認知症の患者様の健康管理をする上で知っておくべきポイントや心得を学びました。

NBMとはNarrative Based Medicineの略で、対になる言葉にEBM(Evidense Based Medicine )があります。EBMは「根拠に基づく医療」と訳され、個々の「疾患」に焦点を当て、「疾患」に対する適切な医療を提供するための臨床手法です。一方、NBMは「患者・家族の背景を鑑みた医療」であり、患者様が抱えている問題に対して全人的(身体的、精神・心理的、社会的)にアプローチしていこうとする臨床手法で、焦点となるのは「疾患」ではなく「患者様の物語」です。

NBMは在宅や終末期医療で盛んにいわれているキーワードです。患者様自身の語りを中心にして患者様との対話と信頼関係を重視しようという考えは、常に自分自身、意識していることでもあります。

そうした全人的な関わりをする上で、精神科や心療内科の疾患や認知症に対する知識だけではなく、日常的な身体疾患への対応や健康管理のための知識も備えておくことが必要だろうと考えます。

認知症のかかりつけ医としての役割を当院でも果たしていけるよう、最新知識のアップデート、診療の研鑽、社会心理的な支援や多職種や他機関との医療連携など今後も図って参ります。