診療案内 | 北池袋こころのクリニック  
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診療案内

当院は心療内科・精神科専門のクリニックです。地域の「こころのかかりつけ医」として、下記に代表されるような疾患について診療をしております。

代表的な疾患と治療

統合失調症
統合失調症は、こころや考えがまとまりづらくなってしまう病気です。およそ100人に1人弱がかかる頻度の高い病気といわれています。統合失調症の症状は多彩ですが、代表的な症状として幻覚と妄想があります。幻覚や妄想は、患者さんにとっては本当のことのように思え、不安で恐ろしい気分になることもあります。ほかにも、入浴をしなくなって清潔感がなくなったり、人との交流をさけて引きこもりになる等、うつ病に似た気分や意欲の減退を認めることがあります。

以前は、こうした症状が治りづらいことから、「不治の病」と考えられていた頃もありましたが、治療の進歩や、支援システムの整備によって、「治る病気」と現在は考えられるようになっています。症状の急性期には、お薬による治療(薬物療法)をしてしっかり休養をとることが大切です。自然とお話ができるまで病状が改善してきたら、精神療法や社会資源の活用を通して、社会復帰への支援をしていきます。


うつ病
うつ病は、気分が落ちこむ、やる気が出ない、食欲がでない、眠れない、何をしていても楽しくないなどの症状が長い期間にわたって続く病気です。脳への疲労が蓄積することで、セロトニンやノルアドレナリンなど脳内の伝達物質のバランスが崩れてしまうことが、発症の要因ではないかと考えられています。気分の落ち込みや意欲の低下が2週間以上続く場合、うつ病の可能性が高いと考えます。

うつ病になると、ものの見方や考え方が極端に否定的になって、自分には生きてる価値がないのではないか、などと自分を責めてしまいます。また、実際は健康であっても体に病気があるとしか考えられなかったり、自分が全部悪いと思い込んだり、お金があっても全く足りないように感じてしまう等、本当ではない考えがひっきりなしに浮かんで、やめられなくなってしまうこともあります。

治療は、抗うつ薬や抗不安薬による治療(薬物療法)、十分な休養や環境の整備、精神療法を組み合わせるのが一般的です。

うつ病は誰でもなることから「心の風邪」といわれることもありますが、風邪のように放っておくと、とても重い病状になってしまうことも少なくありません。

不眠や食欲低下、気分の落ち込みなどの症状が続く場合には、一人で悩まず、まずは相談にいらしてください。


双極性感情障害(躁うつ病)
双極性障害は、うつ病のようなうつ状態に加えて、それとは対極の躁状態も現れ、繰り返してしまう慢性の病気です。躁状態になると、早口で多弁となり、時間を問わず電話をかけたり、一日ほとんど眠らずに過ごしてしまうなどの症状を認めます。

躁状態のとき本人は調子がよいと感じることもあり、うつ状態になってから病気に気づかれることが多いです。うつ病のように抗うつ薬で治療をすると病状が悪化してしまうことがあるため、うつ状態を認めて受診された方には、うつ病と双極性障害のどちらの傾向が強いか見極めが大切になります。

双極性障害の治療は、気分安定薬という気分の波を整える薬での治療を中心に行い、いったん安定してからも、不調を繰り返さないように、予防のための治療を続けていくことが大切です。


パニック障害・不安障害
不安障害は、精神疾患の中で不安を主症状とする疾患群の総称です。その中でもパニック障害は、不安が典型的な形であらわれる代表的な疾患です。

パニック障害は、特定の状況で、動悸、息苦しさ、めまい、発汗、手足の震えなどの身体症状と、死んでしまうかもしれないと思うほどの強い不安や恐怖におそわれる病気です。パニック障害の患者さんはこのような「パニック発作」を繰り返し経験するため、発作が起きやすい場所や状況を避けるようになります。その結果、日常生活や通勤、仕事に支障をきたすようになります。

治療は抗うつ薬のSSRIや抗不安薬を中心とした薬物療法と精神療法を組み合わせて行います。


強迫性障害
強迫性障害は不安障害の一型で、強迫観念と強迫行為に特徴づけられる障害です。

「戸締りを忘れたのではないか?」「手が汚れてるのではないか?」などの強迫観念から、何度もしつこく鍵の確認をしたり、手を洗い続けたりしてしまうなど、自分でも無意味だとわかっていても、そのことが頭から離れず何度も同じ行為を繰り返してしまうことで日常生活に支障が出てしまう病気です。治療では、抗うつ薬のSSRIや認知行動療法などのカウンセリングが有効であることが知られています。

強迫性障害の方は、完璧主義な性格が問題の根底にあることが多く、少しずつでも、性格や考え方を変えていくような意識をもって治療を続けていくことが大切です。


不眠症・睡眠障害
睡眠障害は、睡眠に関連したさまざまな病気の総称で、最も多いのが不眠症です。

不眠の原因は、生活習慣の乱れやストレス、うつ病などの精神疾患からくるものなど様々です。夜間の睡眠が障害されると、日中にも眠気やだるさ、集中力低下といった症状が出現し、日常生活に支障がでることもあります。

治療は生活習慣の見直しやストレスの軽減、原因となる精神疾患の治療や睡眠薬による治療を一般的に行います。


適応障害
適応障害は、ある特定の状況や出来事が原因で、気分や行動面に症状が現れる疾患です。

治療の原則は、ストレス因の除去となる環境調整です。ストレスとなる状況や出来事から離れることで症状は改善します。しかし、ストレス因から簡単に離れられない場合や、環境を変えてもすぐに症状をぶり返してしまう場合には、カウンセリングを通して、ストレスの状況に適応する力をつけることも有効な治療法となります。抑うつや不安、不眠に対して抗うつ効果のあるお薬や抗不安薬、睡眠薬などを補助的に使用することもあります。


薬物療法について

不眠や食欲低下、抑うつ気分、イライラ感、、、さまざまな症状について、薬物療法での改善が見込まれます。当院では、患者さん自身が薬の効果や副作用を理解して、納得して内服できることを大切にしています。多剤処方を控え、適正な薬物療法を心がけております。

料金について

こちらをご参照ください。

診療をお断りするケース

以下のようなケースでは専門の医療機関での相談が望ましく、当院での診察をお断りすることがあります。あらかじめご了承ください。

18歳未満の方

労災申請を希望される方(傷病手当の申請は可能です)

切迫した希死念慮がある方

過量服薬するなど薬の管理ができない方

アルコールを飲用して受診される方

攻撃的な言動(暴力をふるう、大声をあげる等)が自制できない方

繰り返す入院歴がある方

重度の依存症の方(アルコール依存、薬物依存など)